(ブルームバーグ):18日の債券相場は大幅に下落(利回りは大幅上昇)する見込み。イラン戦争がインフレを押し上げ、中央銀行が利上げを余儀なくされるとの見方が強まり、世界的に金利が上昇した流れを引き継ぐ。外国為替市場の円相場は対ドルで158円台後半と前週末夕から円安水準で推移している。
前週末の海外市場でウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油は前日比4%超上げて1バレル=105ドル台で取引を終了。米国債利回りは全年限で上昇した。インフレ加速の影響を最も受けやすい長期債を中心に利回りは大幅に上がり、30年債利回りは2023年以来の高水準に近づいた。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の鶴田啓介シニア債券ストラテジストは「グローバルに金利が大きく上昇しており、インフレや財政拡張懸念で売られた先週末の地合いを変える材料は全く見当たらない」と語る。この日行われる5年利付国債入札についても「利回りは高いが、やや慎重気味にみている」と言う。
先物の夜間取引で中心限月6月物は15日の日中取引終値比57銭安の127円67銭で終えた。鶴田氏の先物の予想レンジは127円30銭-128円ちょうど、新発10年債利回りは2.73-2.8(15日は2.7%で終了)。15日の米10年国債利回りは前日比11ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)高い4.59%程度で引けた。
5年債入札
- 発行予定額は2兆5000億円
- SMBC日興証券の望月里彩ジュニアアナリスト
- 無難な結果を予想
- 日本銀行の6月利上げ期待が一段と高まっても、5年債は周辺年限対比で割安化が進んでおり金利上昇に直結しない可能性がある
- 2%という節目の水準で入札を迎え一定の需要が発生しよう
- 日本債券:5年利付国債の過去の入札結果(表)
為替
円は対ドルで158円台後半で推移。中東からの原油供給の早期正常化に対する期待が後退し、ドルが買われている。
SBI FXトレードの上田真理人取締役は、イラン情勢の先行きが全く見えず原油の供給制約が強まっていることに加え、日銀が6月の金融政策決定会合で利上げを見送る可能性もあり、「円売りはなかなかやまない」と話す。財務省も「このタイミングで介入しても無駄玉になることは分かっており、あるとしても160円を超えてからだろう」と述べた。
野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストは18日付のリポートで、米中首脳会談でホルムズ海峡開放に向けた明確な進展は見られず、目先は「原油価格高止まりへの警戒が世界的な債券利回り上昇や為替市場でのドル買い戻し圧力となりやすい」と指摘した。
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