(ブルームバーグ):15日の欧州債券市場は、原油価格の急騰がインフレ懸念を強めたことを受け、下落した。英国では政治危機により超長期債の利回りが約30年ぶりの高水準に達するなど、英国債は他の国債に比べてパフォーマンスが劣った。
ドイツ10年債の利回りは最大12ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して3.16%となり、2011年以来の高水準だった。ドイツ、フランス、英国などの債券市場は、2月下旬にイランとの戦争が始まって以来、週ベースで最も低い水準となっている。
英国では、スターマー英首相の後任として、より拡張的な財政政策を好むとされるマンチェスター市長のアンディ・バーナム氏が有力候補として浮上している。政治リスクに最も敏感な英30年債利回りは、20bp急騰して5.86%と、1998年以来の高水準となった。
長期債の利回りが短期債よりも大きく上昇したため、英国債のイールドカーブはベア・スティープニング化した。
世界的な債券売りの加速を受け、リスク選好の勢いが失速したため、欧州株も大きく下落した。ストックス600指数は1.5%安で取引を終え、3月以来の下落幅となった。
銀行、公益事業、不動産など金利に敏感なセクターは広範囲にわたり軟調となり、金から銅に至るまでの金属価格の下落を受け、これまで好調だった鉱業株も下落した。エネルギー株のほか、投資家がディフェンシブ銘柄を好んだことから、ヘルスケアや生活必需品セクターも市場平均を上回るパフォーマンスだった。
5月15日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)
原題:European Bonds Fall as Inflation Angst Builds: End-of-Day Curves、European Stocks Decline Most Since Late March as Yields Rise(抜粋)
--取材協力:Levin Stamm.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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