(ブルームバーグ):日本銀行による昨年12月の利上げ以降も金融機関の貸し出しは堅調な伸びが続いており、4月は約5年ぶりの高水準となった。市場で高まる早期利上げ観測の支援材料となりそうだ。
日銀が13日に発表した4月の「貸出・預金動向」によると、銀行と信用金庫を合わせた貸出残高(月中平均)は前年比5.4%増と、2021年3月(6.3%増)以来の高い伸びとなった。企業の資金繰りのために資金需要が大きく拡大したコロナ禍を除けば、01年の統計開始以降で最大の増加率という。
企業の合併・買収(M&A)関連や不動産向けの貸し出し、経済活動改善に伴う資金需要などが高水準の伸びの背景にある。日銀は昨年12月に政策金利を0.5%程度から30年ぶりの水準となる0.75%程度に引き上げたが、目立った影響は出ていない。緊迫化する中東情勢の金融面への影響は現段階では限定的と言える。
日銀は政策正常化に当たり、貸し出し動向などを点検していく方針を示している。植田和男総裁は4月の金融政策決定会合後の記者会見で、昨年12月の利上げ以降も貸し出しの量は増加を続けているなどとし、「現状でも金融環境は緩和的だと判断している」と語った。
足元の金利スワップ市場が織り込む日銀の利上げ確率は、次回の6月会合までが約74%、7月会合までは約92%となっている。
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