(ブルームバーグ):原油価格はアジア時間13日の取引でほぼ変わらず。前日まで上昇が続いていた。中東紛争の解決が見通せない中、米海軍によるホルムズ海峡封鎖でイランの輸出には一段の圧力がかかっている。
北海ブレント原油は1バレル=107ドル近辺で推移。米国のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は102ドルを下回る水準。衛星画像によると、イランのカーグ島ではここ数日、外洋に向かうタンカーが確認されていない。戦闘開始以降、イランの主要原油輸出拠点で長期的な活動停止が起きていることを示す初の兆候だ。
トランプ米大統領は12日、ホワイトハウスで記者団に対し、北京で今週行う中国の習近平国家主席との会談では貿易協議を優先すると述べ、イラン戦争が大きな議題になる可能性は低いとの見方を示した。その上で「われわれはイラン情勢をかなりコントロールできている」と主張した。
ホルムズ海峡は10週間余り前の戦争開始以降、事実上閉鎖されている。4月中旬に米国がイランの港湾を封鎖したことも、紛争終結に向けた外交努力の新たな障害となっている。原油と天然ガス、燃料の流れが遮断され、世界経済に対する懸念を高めている。
ソシエテ・ジェネラルのベン・ホフ氏らアナリストはリポートで、「政策当局と市場の双方にとって中心的なリスク」は先物・現物市場にあるタイミングのミスマッチだと指摘。「価格は航行再開を巡る見出しに即座に反応するが、現物需給の改善はかなり遅れて訪れる」とコメントした。
イラン戦争はエネルギー供給網を混乱に陥れている。特に日本を含むアジア各国は原油供給を大きく中東に依存。日本の石油精製各社は代替調達に奔走しており、最近では2023年以来となるメキシコ産原油を購入に踏み切った。
原題:Oil Steadies After Three-Day Gain With Iran Flows Under Strain(抜粋)
--取材協力:Charles Gorrivan.
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