アラブ首長国連邦(UAE)が自国領への攻撃を受けてイランに報復していたことが、事情に詳しい複数の関係者の話で分かった。安全保障面での関係を深めるイスラエルと連携して行動したという。

米国・イスラエルとイランの停戦合意が発効した4月8日より前と後の両方で、UAEは複数回にわたりイランを攻撃した。関係者の1人が匿名を条件に語った。

UAEによるイランへの軍事攻撃については、ウォール・ストリート・ジャーナルが先に伝えていた。

関係者によると、イスラエルが5月6日にイラン南部アサルエにある最大級の石油化学施設を攻撃した際に、両国は連携した。これはイランがUAEのボルージュ石油化学施設を攻撃したことへの報復だったという。UAEの報復攻撃には、ペルシャ湾にあるイランのラバン島の石油施設への攻撃も含まれるという。

UAEが攻撃側として対イラン戦争に関与している背景には、イスラエルと安全保障面で関係を深めていることがある。UAEは今回の紛争で、中東諸国の中でイランの最大の標的となってきた。

関係者によると、UAEはイスラエルと情報共有やイランによる攻撃の早期検知・迎撃、および対イランの標的選定などで協力している。

UAEは2020年、アブラハム合意に署名し、イスラエルを正式承認した数少ないアラブ諸国の1つだ。外務省は現時点でコメントの要請に応じていない。

UAE大統領の外交顧問アンワル・ガルガシュ氏は、サウジアラビアやカタール、クウェートなどを含む湾岸協力会議(GCC)6カ国が、イランによる数千機のドローンやミサイル攻撃に対して、十分に対抗してこなかったと批判している。

イランは先週公表した声明で、UAEがイスラエルおよび米国と協力しているとして強く非難。「善隣関係の原則に違反する」と述べた。

原題:UAE Is Said to Have Hit Iran Earlier in War as Israel Ties Grow(抜粋)

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