(ブルームバーグ):デリバティブ取引所運営の米CMEグループは、市場情報会社シリコン・データと提携し、人工知能(AI)ブームを支える計算能力の先物市場を創設する方針だ。
12日の発表資料によると、先物市場の創設により、トレーダーや金融会社、AI開発企業、クラウド事業者は価格変動やボラティリティーを管理しやすくなる見通しだ。シリコン・データが提供する指数が商品の基盤となる。同計画はなお規制当局の審査待ちだ。
AI開発企業は目下、性能競争で先行するために計算能力の確保を急いでいる。世界最大の資産運用会社、米ブラックロックのラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)は先週、供給不足と旺盛な需要を背景に、計算能力の先物が新たな資産クラスになる可能性が高いと述べた。
CMEのテリー・ダフィーCEOは「デジタル経済の基盤として、計算能力は21世紀の新たな石油だ」と発表資料で指摘。「AIモデルの訓練から取引の精算、データ処理に至るまであらゆるものを支えており、計算能力自体が資産クラスとして急速に台頭しつつある」と述べた。
計算能力の先物市場が誕生すれば、価格変動やその他のコストに対するヘッジがしやすくなるほか、コストの透明性向上につながる可能性がある。
シリコン・データが提供する「H100レンタル指数」は、AIモデルの訓練で中核的役割を果たすGPU(画像処理半導体)の時間当たりレンタル費用を追跡する。データセンターでは数百から数千のプロセッサーが使われる場合があり、その費用は数千ドルに上ることもある。
同指数はAI製品の開発企業やGPUの計算能力を必要とする企業に対して、コストに関する有益な情報を提供する。

原題:CME to Create Futures Market for Computing Power Backing AI (1)(抜粋)
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