(ブルームバーグ):カルビーは12日、「ポテトチップス」など一部の主力製品のパッケージを白黒のデザインに変更すると発表した。中東情勢の影響を受け、包装に使う一部原材料の調達が不安定になっていると説明した。
発表資料によると、スナック菓子「かっぱえびせん」やシリアル食品「フルグラ」など計14商品が対象となる。25日の週から店頭で順次切り替えて販売する。
パッケージ変更に関する一部報道を受け、佐藤官房副長官は同日朝の定例会見で印刷用インクや原料のナフサについて、現時点では直ちに供給上の問題が生じるとの報告は受けていないとし、日本全体として必要な量は確保されていると語った。
カルビーがパッケージを白黒に変更することについて同氏は、関係省庁が連携し、実態を把握すべく関係企業と意思疎通に努めていると述べた。中東情勢に伴う重要物資の安定供給のため、政府として供給の偏りや目詰まりを一つ一つ確実に解消していくなどの取り組みを進めており、供給改善の好事例が生じつつある状況であるとしている。
経済産業省資源エネルギー庁の細川成己長官官房は同日、農林水産省が包装インクに使用している溶剤についてカルビーに聞き取りを行うと明らかにした。ヒアリング結果を踏まえて具体的な対応を考えていくという。
印刷インキ工業会専務理事の武井真一氏は文書での取材で、ナフサ不足による有機溶剤の供給制約により、特に食品パッケージなどに使われるグラビアインキに大きな影響が出ていると指摘。4月以降は経産省の働きかけもあり、印刷インキの供給そのものは続いているという。
武井氏は、カルビーが2色の印刷に絞ったのは「今後のことを考えて節約していこうとしたのだと考える」とした。
日清製粉ウェルナも、結束タイプの「マ・マースパゲティ」などに使用している、印刷入り結束テープの調達が不安定な状況となっていることを4月に発表していた。順次、印刷のない無地の結束テープに変更するという。
伊藤ハム米久ホールディングスも、資材やインクの調達環境が不透明になる中、パッケージの仕様変更を幅広く検討している。白黒デザインなどシンプルなデザインも代替案の一つだ。同社の広報担当者がブルームバーグの問い合わせに回答した。ただ現時点でインクや包装自体の調達に大きな影響はないという。
--取材協力:エディ・ダン、石川英瑠、長谷部結衣.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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