(ブルームバーグ):ニューヨーク時間8日の外国為替市場で円が上げ幅を拡大し、ドル指数はこの日の安値水準に下げている。雇用統計の発表を受けて、年内利下げ期待が後退した。
円は対ドルで一時、156円44銭まで上昇した。

4月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数は2カ月連続で増加した。非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比11万5000人増加。エコノミスト予想の中央値は6万5000人増だった。2カ月連続での雇用者数増加はおよそ1年ぶり。失業率は前月と変わらず、4.3%となった。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)の為替ストラテジスト、アレックス・コーエン氏は「統計は良好だが、素晴らしいというほどではない」と話す。「賃金や労働参加率を考慮すると強弱が混在している」と述べた。
「非農業部門雇用者数は失業率に比べると、連邦準備制度理事会(FRB)でさほど重視されていないとも言えるだろう」とコーエン氏は指摘し、「この数字は差し迫った利上げを意味しない」と続けた。
マネックスの為替トレーダー、アンドルー・ハズレット氏は「地政学は今もなお主要な材料であり、労働市場よりインフレの方が差し迫った懸念材料といえよう」と話した。
米国とイランはいずれも、7日夜にホルムズ海峡近くで「反撃」したと主張。この衝突が脆弱(ぜいじゃく)な停戦を崩壊させ、交戦の再開を招く事態も懸念される。
ポンドは対ドルで上昇した。統一地方選では与党・労働党が大きく議席を減らす見通しとなったが、スターマー英首相は辞任を否定した。
原題:Dollar Extends Drop After Jobs Report; Loonie Lags: Inside G-10(抜粋)
--取材協力:Matthew Burgess、Vassilis Karamanis.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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