ヘッジファンド運営会社ブリッジウォーター・アソシエーツの創業者で資産家のレイモンド・ダリオ氏は、巨額の赤字と貧富の差の拡大、左右の政治的分断の影響で、米国は何年も続く激動の時代に向かっているとの認識を明らかにした。

ダリオ氏は米紙ニューヨーク・タイムズのポッドキャストのインタビューで、新たな地政学的秩序や人工知能(AI)がもたらす激変も混乱に拍車を掛けると予想した。

「これら全ての要因が同時に作用し、今後5年で大きな変化が起きるだろう。ほぼ見分けがつかないほど、様変わりした世界がその先に待っている。大変動と激動の時代になる」と同氏は語った。

ダリオ氏は、米国の社会・政治体制は危機にひんしており、暴力の可能性が懸念されると発言。「中間選挙を迎えているが、共和党は下院で過半数を失う公算が大きい。特に中間選挙と2028年の大統領選までの間、政治的・社会的対立が激化するだろう」と見通しを示した。

国際情勢に目を向ければ、ルールに基づく秩序はもはや存在せず、イラン戦争は「ホルムズ海峡を誰が支配するか、核物質を誰が支配するか」という「ほぼ白か黒か」で定義される決着もあり得ると同氏は指摘した。

さらに「歴史を振り返ると、そのような時期に常に全ての法定通貨は下落し、金は上昇する」と述べ、ポートフォリオの十分な分散を維持し、 5-15%を金に配分すべきだと主張した。

原題:Ray Dalio Says US Is Entering Period of ‘Great Turbulence’(抜粋)

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