ニューヨーク時間7日の原油相場は下落した。イラン戦争の終結とホルムズ海峡の再開に向けた合意を巡る懐疑的な見方が再び強まる中、荒い値動きとなった。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は、前日比0.27ドル(0.3%)安の1バレル=94.81ドルで終了。北海ブレント先物7月限は1.21ドル(1.2%)下落して100.06ドルで終了した。

通常取引終了後には、イラン南部の港湾都市バンダルアバス近郊で複数の爆発音が聞こえたと、同国の半国営ファルス通信が報じた。ニューヨーク時間午後4時55分現在、WTIは97ドル台後半、ブレントは102ドル台後半で取引されている。

イランとの合意が成立するかどうかを巡り、市場参加者があらゆる材料を見極めようとしていることから、今週の原油市場は不安定な値動きとなっている。戦争によって物流が停止する前には世界の原油と液化天然ガス(LNG)の約2割が通過していたホルムズ海峡の再開は、エネルギー市場で深刻化している供給混乱の解消に向けて極めて重要となる。

事情に詳しい関係者によると、米政府はホルムズ海峡の段階的な再開につながる可能性がある1ページの覚書を提示した。イラン指導部は、提示された条件を受け入れるかどうかをまだ示しておらず、米国は回答待ちの状況が続いている。

今週に入ってからのさまざまな報道を受けて、みずほセキュリティーズUSAのエネルギー先物部門ディレクター、ロバート・ヨーガー氏は「イランは米国に対し大幅に譲歩する考えはないようだ」と述べた。

ブレント原油は6日、戦争が近く終結するとの期待感から約8%急落した。一方で、市場では合意成立に向けた障害を見極めようとする流れが強まっている。米CNNによると、イランがホルムズ海峡を通過する船舶に対し、事前申請を義務付ける新たな規則を導入したと報じた。

ブレント原油は戦争開始以降に約40%上昇しており、この紛争は原油供給に対する史上最大の混乱とも呼ばれている。ホルムズ海峡は2月末に米国とイスラエルがイランへの攻撃を開始して以降、ほぼ閉鎖状態が続いている。現在はイランと米国による二重の封鎖に直面しており、船主は依然として慎重姿勢を崩しておらず、海峡の通航はほぼ途絶えたままだ。

スタンダード・チャータードのエネルギー調査責任者、エミリー・アシュフォード氏は「軍事的な緊張の高まりと外交努力が同時に進む状況が当面続くとみており、そのため原油価格はニュースに反応して乱高下する展開が続く」と述べた。

原題:Oil Swings on Fading Optimism for Resolution on Iran Conflict、Oil Climbs on Reported Plan for Restart on US Hormuz Mission,Oil Falls as US and Iran Weigh Deal to Reopen Strait of Hormuz、Oil Holds Slump as US Offers Memo to Iran in Bid to Open Strait(抜粋)

(コメントや相場などを加え、更新します)

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