(ブルームバーグ):人工知能(AI)関連の借り入れラッシュは、クレジット市場の至る所に広がり、3000億ドル(約47兆円)規模に達したが、投資家の間に疲れの色が見え始めた。
その種のディールへの投資意欲は確かに今も健在だが、投資の選択肢に困らない投資家に対し、バンカーはインセンティブ拡充や高い利回りの提示など、売り込みに一層努力が必要だ。
4月30日だけでもメタ・プラットフォームズの投資適格債の大型起債に加え、高性能半導体チップやコンピューティングリソース(演算資源)へのアクセスを貸し出すネオクラウド業者、コアウィーブのレバレッジドローンへの投資検討が選択肢となる。
一方、投資の熱意が衰える兆しも見られる。事情に詳しい関係者によると、最大250億ドル相当の発行を予定するメタの社債に対し、応募額は最大約960億ドルにとどまった。昨年10月時点では、300億ドルの発行予定額に対し、1250億ドルの需要があった。
プロテクション(保証)の拡充や一層有利な価格設定を投資家は求めており、4月30日には、ソフトバンクグループに関係する発行体が、勢いを欠く需要に対応し、利回りの提示を引き上げたと伝えられた。
特にジャンク債市場では、テナントがデフォルト(債務不履行)状態になってもデータセンターのリース料支払いを保証する特約を盛り込むことで、グーグルの親会社アルファベットが「バックストップ(保証)」を提供している。建設費に上限を設ける条項も存在する。
これら全ての状況は、これまで持ちこたえてきたが、なお比較的新しく、試されたことのない市場を巡る秘められた不安を反映している。AIインフラの整備には約3兆ドルの費用がかかると推定され、借り入れ規模は今後さらに膨れ上がる可能性が高い。
原題:AI Debt Investors Show Fatigue After $300 Billion Binge (1)(抜粋)
--取材協力:Emily Graffeo、James Crombie.
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