(ブルームバーグ):米メタ・プラットフォームズは29日、通期の設備投資予測を引き上げた。これを受け、同社の株価は下落した。人工知能(AI)モデル構築で遅れを取り戻すための過去最大級の投資が回収されないとの懸念が再燃した。
同社が示した通期の設備投資額見通しは1250億-1450億ドル(約20兆1000億-23兆3000億円)で、市場予想を大きく上回った。同社の従来予測に比べ約7.4%の増加となる。
スーザン・リー最高財務責任者(CFO)は発表資料で、「部品価格の上昇」やデータセンター関連の追加費用に直面していると明らかにした。
マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は同社が2020年代末までにAIインフラに数千億ドルを投じる考えを示していた。しかもこれは、メモリーチップ不足による価格高騰が起きる前の方針だった。
メタは半導体などハードウエアを巡り、エヌビディア、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)、ブロードコムとの間でそれぞれ数十億ドル規模の契約を発表しており、自社の取り組みを支える大規模データセンターの建設を進めている。
メタの株価は引け後の時間外取引で一時7%下落した。年初来では29日終値までに1.4%上昇していた。
ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のアナリスト、マンディープ・シン氏は、メタが利用している自社のAIシステムが最先端の開発企業に後れを取っていることを踏まえると、設備投資増加は同社にとって「リスクを高める」とリポートで指摘。「これまでのところ、メタの単体アプリは他の最先端AI開発企業に比べ利用の活発さで劣る」とした。
同社はまた、1-3月(第1四半期)の純利益が268億ドルだったと発表した。昨年7月に成立した米税制法の実施に伴い、1回限りで非現金の税務上の利益80億ドルが含まれる。市場予想は調整前ベースで172億ドルだったが、この調整は考慮されていなかった。
1-3月期の売上高は563億ドルで、市場予想の555億1000万ドルを上回った。4-6月(第2四半期)の売上高は580億-610億ドルを見込み、市場予想とほぼ一致した。
メタのすべてのソーシャルメディアプラットフォームにおける1日当たりのアクティブユーザー数は、1-3月期に35億6000万人と、若干減少した。同社は、イランでのインターネット障害やロシアによる通信アプリ「ワッツアップ」利用制限を要因に挙げた。この指標は導入以来初の減少となった。
メタはAI投資の負担を補うため、最近、複数のコスト削減策を講じた。先週には社内資料で従業員に対し、約8000人を削減する計画と、6000の空席ポストを補充しない方針を通知した。これに先立ち、同社は今年、ハードウエアを手掛けるリアリティーラボ部門などを対象に、より限定的な削減も実施していた。
原題:Meta Shares Plunge on Escalating Concerns Over AI Spending Spree(抜粋)
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