ホワイトハウス記者協会主催の夕食会で25日に発生した発砲事件を受け、米政権は大統領が出席する行事の警備手順について見直しに入った。トランプ大統領の安全確保に向け、対策の変更が必要かどうかを検討する。

ホワイトハウスのレビット報道官によると、国土安全保障省やシークレットサービス、ホワイトハウス運営担当の幹部らが今週、ワイルズ首席補佐官の主導で会合を開く。ホテル「ワシントン・ヒルトン」で起きた今回の事案を踏まえ、警護態勢や調整の必要性を精査する。

レビット氏は27日の記者会見で、「大統領を守るために調整が必要であれば、実施する」と述べた。また、トランプ氏について「米シークレットサービスに対する信頼を維持している」とし、今回の「対応にも満足している」と語った。

トランプ氏は大統領として初の出席となったが、毎年開催されるこの夕食会には通常、数千人が参加し、大統領や副大統領、主要閣僚らも出席する。一部の高官からは、警備の不備を指摘する声も出ていた。

トランプ氏自身も過去に暗殺未遂の対象となっており、2024年にペンシルベニア州の集会で銃弾が耳をかすめた。

今回の事案は、潜在的な攻撃者がどこまで大統領に接近できるのかという問題を浮き彫りにし、夕食会の警備体制の弱点が露呈した。

今週の見直しでは、シークレットサービスがこうしたリスクをどう低減するかに焦点が当たる見通しだ。追加の検査体制や周辺空間の管理強化が大規模な公共施設で実行可能かどうかなどが検討される。また、一般に開かれた状態を保つことと安全確保のバランスも検証される見込みだ。この課題は民間施設での大統領警護に長年つきまとってきた。

今回のケースでは、トランプ氏はシークレットサービスの要員により壇上から退避させられ、夕食会は延期された。武装した容疑者は警備の検問を突破した後、短時間の追跡の末に拘束された。この過程では発砲もあり、要員1人が被弾したが、防弾ベストに当たったため回復が見込まれている。

事情に詳しい関係者によると、会場のボールルーム内には来場者やスタッフを装った覆面の要員が配置されていた。事前配置のチームや訓練された退避計画により、銃声が上がってから数秒以内にトランプ氏を退室させることができたという。

原題:White House to Review Presidential Security After WHCA Attack(抜粋)

--取材協力:Caitlin Reilly、Catherine Lucey、Courtney Subramanian.

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