(ブルームバーグ):大和証券グループ本社の株価は売り気配で始まった後、一時前日比6.9%安となった。2026年1-3月期(第4四半期)決算と同時に発表したオリックス銀行の買収により、自社株買いなどの株主還元や成長投資の機会が遠のいたとの見方から、売りが先行している。
大和証G株は28日の取引で、一時前日比6.9%安の1412.5円と3月9日(8.2%)以来の日中下落率となった。
27日の発表によると、大和証Gはオリックス銀の全株式を3700億円で10月までに取得する計画。融資や信託に関する銀行事業を強化し、国内リテール事業を担うウェルス・マネジメント部門の拡大につなげる方針だ。
一方、第4四半期の連結純利益は前年同期比66%増の499億円で、ブルームバーグが集計したアナリストの予想平均420億円を上回った。
SMBC日興証券の村木正雄シニアアナリストは27日付リポートで、オリックス銀買収に伴い自己資本規制比率が低下する見込みだとした上で、「当面の自己株取得や大型投資への期待値は低下するだろう」との見方を示した。
オリックス銀との連携効果については、大和証Gは高齢・富裕層を顧客に持つことから、「有価証券担保ローンやアパート経営ローンでは一定の統合シナジーが見込めそうだ」と分析。資金獲得競争が激化する中、資産成長の加速と、10%としているROE(自己資本利益率)目標の両立が課題になるとしている。
UBS証券の丹羽孝一アナリストは、好決算とオリックス銀の買収を総評して「ややネガティブ」と評価。金利のある世界では銀行事業の拡大という戦略自体は妥当だとしながらも、大和証Gの企業規模に対して大きな投資であり、「具体的な成果については今後の確認が必要だろう」と指摘した。
(アナリストの見方や株価グラフを追加し更新します)
--取材協力:中道敬.
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