中国の人工知能(AI)新興企業DeepSeek(ディープシーク)の新たな旗艦モデル「V4」の公開が遅れたことは、中国国内の半導体エコシステムとのより深い統合に向けた戦略的な転換を示唆している。中国国営中央テレビ(CCTV)系SNSアカウント「玉淵譚天」がこのように指摘した。

26日の投稿によると、迅速な反復型開発を優先する代わりに、DeepSeekは数カ月をかけてソフトウエアスタックを再構築し、華為技術(ファーウェイ)の「Ascend(昇騰)」チップ上での性能最適化に取り組んだ。これは単なる基本的な互換性を超え、ハードウエアに特化したチューニングに移行したものだという。

この方針は最先端の海外製チップへのアクセスが制限される中で、AIサプライチェーン全体における自立性向上を目指す中国政府の政策とも一致している。

DeepSeekは数日前に新たな旗艦AIモデルのプレビュー版を公開。OpenAIやアンソロピックなどの競合に挑む中で、これを最も強力なオープンソースプラットフォームと位置付けた。

玉淵譚天が引用した業界アナリストらによると、国産半導体の採用拡大と資本支援の増加により、国内の計算資源のみで学習・運用される大規模言語モデルの初期導入が可能になっている。この動きは、主要な世界的プラットフォームとの性能差が依然として残る中でも、中国がより強靭(きょうじん)で自立したAIエコシステムを徐々に構築しつつあることを示している。

原題:DeepSeek V4 Delay Shows Shift to China Chips, CCTV Account Says(抜粋)

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