米国は、中国の民間石油精製大手の1社に対し、イランとの関係を理由に制裁を科した。イランへの経済圧力を強める動きだが、来月に米中首脳会談を控え、中国政府の反発を招く可能性もある。

米財務省外国資産管理局(OFAC)は24日、遼寧省で石油精製・化学複合施設を運営する恒力石化に対し、イランからの原油購入を理由に制裁を科したと発表した。

中国の国有大手企業は、米国の制裁に巻き込まれることを警戒し、ブラックリスト入りした原油の取引を避ける傾向がある。一方で、「ティーポット」と呼ばれる中小精製業者を含む民間精製会社はイランにとって最も重要な顧客となっており、割安な価格を活用している。

OFACは声明で「恒力石化は原油やその他石油製品においてイランの最大級の顧客の1つ」で、数十億ドル規模の購入を行ってきたと指摘した。

中国の民間石油精製業界で2位の規模を持つ恒力の担当者は、営業時間外でコメント要請に応じていない。

OFACはまた、イラン産原油を輸送する「影の船団」に関与した約40の海運会社とタンカーにも制裁を科したと明らかにした。

ベッセント米財務長官は声明で「財務省は、イランが原油を世界市場に輸送するために依存する船舶や仲介業者、購入者のネットワークの締め付けを続ける」と表明。「秘密裏の取引や資金移動を通じてこれらの流れを助長する個人や船舶は、米国の制裁にさらされるリスクがある」と述べた。

原題:US Sanctions Giant Chinese Refiner Hengli Over Iran Links (2)(抜粋)

--取材協力:Serene Cheong、Alfred Cang.

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