エコノミストらは、米国のインフレ見通しを引き上げたほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)による年内の利下げは1回にとどまるとの見方を示した。イラン戦争に伴うエネルギーコストの高止まりが背景にある。

ブルームバーグが4月に実施したエコノミスト調査によると、個人消費支出(PCE)総合価格指数は4-6月(第2四半期)に前年同期比3.6%上昇すると見込まれている。3月調査での予想は3.3%上昇だった。

食品とエネルギーを除いたPCEコア価格指数についても、従来の想定を上回る伸びが見込まれており、総合・コア共に年末まで3%以上で推移する見通しだ。FOMCの利下げ時期の予想についても、2026年10月と27年3月へと後ずれした。

アナリストは、イラン戦争が早期に終結したとしても、エネルギー生産施設の損傷や精製能力への影響により、エネルギー価格は高止まりが続く見通しだと警告している。

KPMGのチーフエコノミスト、ダイアン・スウォンク氏は「イラン戦争の影響は数週間ではなく数カ月に及び、その余波は年後半に入ってもしばらく続くだろう」と指摘した。

米国の家計は平均で1ガロン(約3.785リットル)当たり4ドル前後のガソリン価格に直面している。また、ディーゼル価格の高騰や供給混乱が企業の投入コストを押し上げている。

今回の調査では、今年の個人消費は1.9%増と、前回予想からやや下方修正された。国内総生産(GDP)は2.2%増と見込まれ、こちらも従来予想をわずかに下回った。今後12カ月以内にリセッション(景気後退)に陥る確率は30%で変わらなかった。

ブルームバーグによる今回のエコノミスト調査は4月17日から22日にかけて、90人を対象に実施された。

原題:Economists Raise US Inflation Forecasts as Iran War Drags On(抜粋)

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