(ブルームバーグ):イランが商船に発砲し、少なくとも2隻を拿捕(だほ)したと発表したことを受け、ホルムズ海峡の通航は23日にほぼ停止状態となった。イランによる拿捕は約8週間に及ぶ戦争で初めてだった。
同日早朝、ホルムズ海峡を航行していたのはばら積み船「LB Energy」のみで、新たに進入する船舶は確認されていない。石油製品タンカー「Ocean Jewel」は現在、航路の入り口で停船しており、イランの部隊が3隻に発砲した直後に通航を中止した。
攻撃を受けた船舶のうちの2隻、「MSC Francesca」と「Epaminondas」にはイラン部隊がその後乗り込み、同国がホルムズ海峡の航行に対する管理を強める新たな段階に入ったことを示した。
発砲後の数時間で、少なくとも1隻は通過した。ギリシャ所有でマーシャル諸島船籍のばら積み船「Ascanio」は、イランに食料を輸送した後、22日遅くに海峡を通過し、現在はオマーン湾を南下している。
ペルシャ湾内に船舶を持つ船主はここ数日、緊張を余儀なくされている。週末にはイランの部隊が通航再開の短い機会を突然打ち切り、通過中の船舶に発砲した。イランは後に、米国が海上封鎖を維持する決定への対応だったと説明している。
米軍は、自国の軍艦が13日にイラン沿岸の封鎖を開始して以降、31隻を引き返させたとしており、その大半は原油タンカーとなっている。
船舶追跡データでは、数十隻の船が封鎖ラインを越えたことが示されているが、その一部はその後米軍により阻止されたと、米側は別途明らかにした。このうち、イランの超大型タンカー2隻は現在、オマーン湾に面するイランのチャーバハール港に停泊しており、別の1隻は米軍艦の監視下で航行している。
海運データベース「Equasis」によると、LB Energyの船主はWoody Charteringで、運航会社のGrehel Shipmanagementと同じギリシャの住所を持つ。Ocean Jewelの船主兼運航会社は上海に拠点を置くOcean Jewel Shippingとなっている。Ascanioの船主Ascanio Maritimeは、運航会社Minoa Marineと同じアテネの住所を使用している。
これらの企業に電子メールでコメントを求めたが、すぐには返信がなかった。
原題:Hormuz Traffic Grinds to a Halt After Iran Seizes First Vessels(抜粋)
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