(ブルームバーグ):ベッセント米財務長官は22日、ペルシャ湾岸の多数の同盟国に加え、複数のアジア諸国から、通貨スワップラインの提供要請が米国にあったと述べた。同長官はその上で、国外でのドル建て融資を支援するこうした取り決めがまとまる可能性を指摘した。
ベッセント氏は上院歳出委員会の小委員会で証言。質疑応答で「湾岸の同盟国の多くがスワップラインを要請している」と述べた。トランプ米大統領は前日、アラブ首長国連邦(UAE)との通貨スワップを検討していることを確認している。ベッセント氏はこの日、「アジアの同盟国を含む他の多くの国からも、同様に要請があった」とも明らかにした。
スワップラインは従来、中央銀行間で設定されるものであり、連邦準備制度理事会(FRB)は欧州中央銀行(ECB)や日本銀行など一部の主要中銀と常設のスワップラインを維持している。ベッセント長官は昨年、米財務省の基金を活用してアルゼンチンにドルのスワップラインを提供し、同国の通貨防衛を支援する先例となった。
ベッセント長官は「スワップラインはFRBであれ財務省であれ、ドル資金市場の秩序を維持し、米国資産の無秩序な売却を防ぐためのものだ」と述べた。

ベッセント長官はUAEを除いて具体的な国名には言及しなかった。しかし同氏は昨年、ドルの世界的な優位性を支える手段としてスワップライン拡充の構想を描いていた。7月にはブルームバーグとのインタビューで「ドルの優位性を固定化する」ことが財務長官としての優先事項に含まれると述べていた。
同長官は22日の証言で、UAEとのスワップラインについて「双方に利益をもたらす」と述べた。

ドル建て外債の発行に積極的なインドネシアは、自国通貨の下落に直面しており、外貨建て債務の返済コストが上昇している。同国の中央銀行は為替介入を強化し、外貨準備は2年ぶりの水準に低下した。同国はルピア建て債券の利回り上昇を通じて資金流入を促し、通貨安定を図っている。
原題:Bessent Says US Allies in Gulf, Asia Requested Swap Lines (3)(抜粋)
(チャートと動画を追加し、発言の背景情報を加えます)
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