米政府は、イランの海上輸送に対する圧力を強めるなか、制裁対象の石油タンカーを臨検したと明らかにした。1週間余り前に海上封鎖を開始して以降、こうした介入は初めてとなる。

米軍は国籍不明船「M/Tティファニ」に対し、「訪問権に基づく臨検、海上阻止および乗船」を実施したと、米国防総省がソーシャルメディアで明らかにした。世界のエネルギー市場を揺るがしてきた紛争の終結に向けた協議を前に、米国がイランへの圧力を強めるなか、戦術のエスカレーションを示す動きとなる。

米国防総省は「違法ネットワークを断ち、イランに物資支援を行う制裁対象船舶を阻止するため、世界規模で海上取締りを進めていく。活動の場所は問わない」とした。

トランプ大統領は今月13日、ペルシャ湾と外洋を結ぶホルムズ海峡でイラン関連船舶の航行を阻止する海上封鎖を発動した。今回の臨検に先立ち、米国はイランの貨物船1隻を拿捕している。米中央軍によると、これまでに計28隻を引き返させた。

国防総省は今回の措置の正確な時間や場所を明らかにしていないが、ブルームバーグがまとめた船舶追跡データによると、スリランカとインドネシア・スマトラ島の中間付近で実施されたとみられる。

原題:US Says It Boarded Oil Tanker, First During Iranian Blockade(抜粋)

--取材協力:Julian Lee.

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