(ブルームバーグ):韓国の代表的な株価指数である韓国総合株価指数(KOSPI)が一時2.2%上昇し、過去最高値を更新した。人工知能(AI)関連の取引が勢いを取り戻したほか、米国とイランの和平合意への期待が再び高まったことが背景だ。
サムスン電子とSKハイニックスが上昇を主導。特にSKハイニックスは最高値を更新した。
ハイテク株中心のKOSPIは20日にイラン戦争を受けて生じた下落分を全て取り戻した。今年に入ってからの上昇率は50%を超え、世界でも有数の好パフォーマンスとなっている。
3兆8000億ドル規模の韓国株式市場では、半導体供給の逼迫(ひっぱく)といったAI分野の好ましい需給環境への期待が引き続き投資家の関心を集めている。防衛関連や電力設備への需要に加え、株主還元やコーポレートガバナンス(企業統治)の改善を目指す政府主導の取り組みも下支えしている。
21日はアジア株全般も上昇した。イランが米国との和平協議に参加する可能性が示唆されたことが材料視された。
ジュピター・アセット・マネジメントのインベストメントマネジャー、サム・コンラッド氏は「韓国市場は極めて力強い上昇を見せる一方でバリュエーションが低下している点で特異だ」と指摘。「これは主にサムスン電子とSKハイニックスの業績見通しが上方修正されているためで、世界のメモリー市場で価格が非常に強く、需給が逼迫していることが背景にある」と説明した。
中東情勢の緊張が高まった当初に原油価格が急騰したことを受け、エネルギー輸入依存度の高い同国市場は歴史的な下落に見舞われたが、その後、持ち直している。半導体など各業種のファンダメンタルズ改善を背景に投資家心理が安定し、ゴールドマン・サックスはKOSPIの目標を8000に引き上げた。
JPモルガン・チェースのミクソ・ダス氏らストラテジストも17日付のリポートで「強気シナリオ」におけるKOSPIの目標を8500に引き上げた。メモリーチップ価格が高止まりする局面が続くとの見方を維持している。
韓国株の時価総額は今年に入りフランスとドイツを上回り、英国を追い抜く勢いにある。
サムスン電子とSKハイニックスの株価が今年に入り上昇した後でも予想株価収益率(PER)はそれぞれ5.6倍と4.8倍で取引されている。これは米国の半導体株の指数がおよそ22倍であるのと比べて割安な水準だ。
21日は海外投資家と国内機関投資家がKOSPI構成銘柄を買い越す一方、国内の個人投資家は売り越した。
原題:South Korean Stock Index Rises to Record as AI Optimism Extends(抜粋)
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