米国家経済会議(NEC)のハセット委員長は20日、イランを巡る戦争によりアラブ首長国連邦(UAE)の経済見通しが悪化した場合、支援を行う用意があるが、通貨スワップ枠の設定はおそらく必要にならないとの見方を示した。

米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が、UAE中央銀行総裁とベッセント米財務長官が、通貨スワップを含む金融支援策について協議していると報じた。

ハセット氏は、CNBCでこの報道について問われ、「UAEはこの取り組みを通じて極めて重要な同盟国であり、必要となれば財務長官はあらゆる支援を行うだろう」としたうええ、「おそらくその必要はないと思う」と語った。

また、ハセット氏はトランプ大統領がこれまで米国とイランの協議について「非常に前向きに進展している」と評価していたことにも言及した。

WSJによると、UAE中央銀行のハレド・ムハンマド・バラマ総裁は先週、ワシントンでの会合で、ベッセント氏や米連邦準備制度理事会(FRB)当局者に対し、通貨スワップ枠の可能性を提起した。UAEはこれまで戦争の最悪の経済的影響を免れているものの、バラマ氏は金融支援が必要になる可能性があると米当局に伝えたという。

ハセット氏はUAE支援の必要性に疑問を示したものの、前例がないわけではない。昨秋、米国はアルゼンチンの中間選挙を前に、同国の通貨ペソを支える目的で通貨スワップライン協定を締結した。この動きは、最終的に与党の圧勝につながり、トランプ氏と近いミレイ大統領の命運にも影響を与えた。

米イランは2週間の停戦中だが、週末には米軍がイランの貨物船を拿捕(だほ)し、イランがホルムズ海峡を再び封鎖したことで、両国の緊張は高まっている。これにより、原油価格は上昇し、先物市場は下落した。

原題:US Would Likely Help UAE Financially If Needed, Hassett Says(抜粋)

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