(ブルームバーグ):イランが17日、ホルムズ海峡での商業船の通行が「完全に開放」されたと発表したことを受け、金は約1か月ぶりの高値に上昇した。同海峡の開放は、エネルギー価格の急騰や経済成長への懸念を引き起こしてきた戦争の終結に向けた大きな一歩と受け止められている。銀も5%以上急騰した。
金地金は、ドルと米国債利回りが低下する中で、一時2.1%上昇した後、上げ幅をやや縮小している。ドル安と金利低下は、ドル建てで利息を生まない金にとっては追い風となる。

イランのアラグチ外相がX(旧ツイッター)への投稿で、「レバノンでの停戦と同様に、停戦期間の残りの間、ホルムズ海峡を通過するすべての商業船舶の航行は完全に開放される」と述べた。船舶は、イラン当局がすでに公表している「調整済みの航路」を通行できるとしている。
エネルギー輸送に極めて重要なホルムズ海峡の通行が事実上停止したことにより、原油や天然ガス価格の急騰が広範なインフレを引き起こし、中央銀行が利下げを遅らせたり利上げに踏み切るとの懸念が広がっていた。こうした動きは、利息を生まない金のような商品にはマイナス要因となる。
金はここ数日、停戦への期待が高まる中で戦争による下げの一部を取り戻してきたが、2月下旬にイラン戦争が始まって以降では、なお約8%下落している。戦闘初期の流動性のひっ迫により、投資家が他の資産での損失を補うため、金を売却したことが背景にある。
MKS PAMPの金属戦略責任者ニッキー・シールズ氏は「戦争開始以降、金は原油やドルとは逆方向に動き、リスク資産とは正の相関を示してきた。そのため、和平に関するニュースは上昇の勢いをもたらす」と述べた。
ニューヨーク時間午前11時10分時点で、金現物は1.7%高い1オンス=4872.63ドルで取引されている。銀も5%上昇、プラチナとパラジウムも上昇した。
原題:Gold Jumps to One-Month High as Iran Says Hormuz Completely Open(抜粋)
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