(ブルームバーグ):トランプ米大統領は、イランが核開発計画を無期限で停止することで合意し、米国に凍結されている資金も受け取らないと述べた。
トランプ氏は17日の電話インタビューで、戦争終結に向けた合意はほぼまとまっていると発言。恒久的な合意に向けた協議は今週末にも「おそらく」開かれるとの見通しを示した。
同氏は「主要な論点の大半はほぼ固まっている。進展はかなり速いだろう」と述べた。
一方でイランは、ホルムズ海峡の開放を除くいかなる合意についても、これまでのところコメントしていない。ホルムズ海峡については、 レバノンを拠点とする親イラン民兵組織ヒズボラとイスラエルの10日間に及ぶ停戦期間中は、開放すると発表した。
同海峡を通じたエネルギー供給がようやく再開されるとの見方から、原油や石油製品、天然ガスの価格は急落。ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油先物は一時前日比10%安となり、1バレル=85ドルを割り込んだ。北海ブレントは同88ドル近辺まで下落した。

トランプ氏は、合意署名に向けてイラン当局者と協議する米代表団を誰が率いるかについて、まだ決めていないと述べた。前回の協議を主催したパキスタンを訪問するか問われると、「行くかもしれない」と答えた。先週末に行われた協議はバンス副大統領が主導していた。
またトランプ氏は、イランの核開発計画停止が20年で期限切れになるとの見方を否定。計画が完全に停止するのか問われると、「年数はない。無期限だ」と答えた。
浮上している合意の詳細は依然不透明で確認されていない。ただ、協議内容は、トランプ氏が1期目の2018年に一方的に離脱した核合意と似た点もある。
同氏は当時、2013年の「包括的共同行動計画(JCPOA)」について、イランがウラン濃縮制限を受け入れる見返りに制裁緩和を認めたとして、「史上最悪の合意」と批判していた。
協議されている案の一つとして、イランが濃縮ウラン備蓄を放棄する場合、見返りに米国が凍結しているイラン資金200億ドル(約3兆1600億円)を解除する案が浮上しているという。アクシオスが、米当局者2人と協議内容の説明を受けた匿名の関係者2人の話として報じた。
トランプ氏は電話インタビューでこれに否定的な姿勢を示し、200億ドルの資産、あるいはイラン資金の凍結解除を検討しているかと問われると、「ノー」と繰り返した。
原題:Trump Says Iran to Suspend Nuclear Program, Won’t Get Funds (2)(抜粋)
(情報を追加して更新します)
--取材協力:Michelle Jamrisko.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.