17日の米株式市場で、半導体大手のインテルの株価が日中取引ベースでドットコム時代以来の高値に上昇した。同社の再建計画が順調に進んでいるとの期待が一段と高まっている。

株価は一時1.5%高の69.55ドルと、2020年1月24日に付けた高値を上回った。年初来では90%上昇しており、2025年に84%急騰した後も上昇が続いている。終値ベースの過去最高値である2000年8月31日の74.88ドルまで、あと約8%の水準に迫っている。

同社は、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)などの競合に市場シェアを奪われてきた状況を受け、技術的な主導権回復に向けた複数年にわたる取り組みの途上にある。減収の中で新工場への巨額投資による損失が膨らんだことも重なり、2024年に株価は60%下落した。

センチメントの改善は、いくつかの重要な進展を受けたものだ。4月初旬、インテルはアポロ・グローバル・マネジメントからアイルランド工場の持ち分のおよそ半分を142億ドルで買い戻すことで合意した。その後、インテルはイーロン・マスク氏の半導体開発プロジェクト「テラファブ」計画に参加し、テスラやスペースX、xAI向けの半導体開発に取り組む方針を示した。これに先立ち、グーグルがインテルの「Xeon」プロセッサーをデータセンターで採用する方針も表明している。

ガベリ・ファンズのリサーチアナリスト、リュウタ・マキノ氏は「短期的な材料が数多くある。インテルは非常に魅力的だ」と述べた。その上で、同社が年内にファウンドリー事業で外部顧客の獲得を発表するとの見方に「かなり自信がある」とし、アップルや、昨年同社に出資したAI半導体大手エヌビディアなどとの協業の可能性を指摘するウォール街の見方に同調した。

メリウス・リサーチのアナリスト、ベン・ライツ氏は10日付の顧客向けリポートで、「戦略的なファウンドリー資産としてのインテルの価値を巡る見方は、日々裏付けられているように見える」と指摘し、同社株の目標株価を引き上げた。上方修正は今年3度目。今後も株価上昇が続き、新たな大口顧客の発表が見込まれるとしている。

同氏は「事業執行が進み、粗利益率が40%台半ばに向けて上昇し、(アップルやエヌビディアの可能性もある)外部のファウンドリー顧客が実際の売り上げに寄与し始めれば、インテルの株価純資産倍率(PBR)は長期的に4倍程度に向かう可能性がある。その場合、株価は100ドルを大きく上回る水準も視野に入る」と記述した。

原題:Intel Shares Soar to Highest Since 2000 on Turnaround Optimism(抜粋)

--取材協力:Carmen Reinicke、Subrat Patnaik.

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