熊本地震から10年の節目に、航空自衛隊の「ブルーインパルス」が熊本の空を飛びました。「ふるさとの力になりたい」。熊本市の出身で実家が被災した男性パイロットが、この特別飛行に臨みました。

“時速800キロの世界” パイロットは意外にも高所恐怖症?

一糸乱れぬ華麗な編隊飛行。航空自衛隊の専門飛行チーム・ブルーインパルスです。

熊本地震から10年の節目に送られた復興へのエール。6機のうち1機を操縦していたのは、熊本市出身の松永大誠さん(33)です。

ブルーインパルス パイロット 松永大誠 3等空佐
「ブルーインパルスに来たからには、あの時(地震で)衝撃を受けた熊本の空を飛んでみたいという思いがあった」

宮城県東松島市にある松島基地。ブルーインパルスの所属基地です。

ブルーインパルス パイロット 松永大誠 3等空佐
「こちらがブルーインパルスで使用しているT-4練習機」

国民的な行事などでアクロバット飛行を披露するブルーインパルス。時速は約800キロ。パイロットの体にかかる負荷は体重の5~6倍にもなります。

そうした中でも求められるのが、繊細な操縦。機体同士が90センチまで近づくこともあります。

ブルーインパルス パイロット 松永大誠 3等空佐
「血液が下がってこようとする。血液が脳から無くならないように、失神してしまうので、血液を呼吸でぐっと上げながら操縦しているような感覚」

空を自由自在に飛び回る松永さんですが、意外な一面も…

ブルーインパルス パイロット 松永大誠 3等空佐
「高所恐怖症なので、高いところは苦手。普通の飛行機に乗るときは、窓側でなく通路側を取っている。外を見られない」