(ブルームバーグ):来週の円相場は売り圧力が続く見通し。米国とイランの停戦協議を巡る不透明感や供給制約を意識した原油高観測が根強い上、日本銀行の利上げ観測が後退しており、対ドルで160円台を試す展開もあり得る。
オーストラリア・ニュージーランド銀行外国為替・コモディティ営業部の町田広之ディレクター
- ドル・円相場は原油動向に左右されるだろう。原油価格は中東情勢を巡る楽観で下げ過ぎた可能性もある
- 停戦後も産油量の回復には時間がかかるため、短期的な供給増は見込みにくく、円安圧力につながる
- 日銀は4月に利上げを見送る可能性が高い。見送りが景気の弱さを反映したものとなれば、市場は6、7月の利上げも遠のいたとの見方を織り込み始める可能性がある
- 予想レンジは158-161円
東海東京インテリジェンス・ラボの柴田秀樹金利・為替シニアストラテジスト
- 日銀利上げ見送りはコンセンサスで、円を買う流れにはなりにくい
- 中東情勢の混迷を背景に原油価格は高止まりし、日本の貿易赤字は6月ごろから拡大する可能性
- 2022年のロシアによるウクライナ侵攻時も貿易赤字が拡大し、円売り圧力が強まった
- 仮に中東情勢が改善しリスク志向が強まっても、円が主要通貨の中で弱い地位にある構図は変わらない
- 介入警戒感はあるが、160円台の防衛ラインを突破すればノックアウトオプションのトリガーが入り、円安が加速するリスクがある
- 予想レンジは157円70銭-161円50銭
主な予定
- 21日:米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長に指名されたケビン・ウォーシュ氏が公聴会に出席
- 21日:3月の米小売売上高
- 22日:欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁がロンドンで講演
- 23日:片山さつき財務相、ブルームバーグ主催のイベントでインタビュー
- 24日:3月の全国消費者物価指数 (CPI)
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