人工知能(AI)半導体最大手、米エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は、アンソロピックの最新AIモデル「Mythos(ミトス)」の高度な性能に言及し、AI技術の安全な利用方法を巡り米中の研究者が合意できるよう協力拡大を目指すべきだと語った。

フアンCEOは15日のポッドキャストのインタビューで、「米国が勝つことを望んでいるが、研究対話を行うことが恐らく最も安全な道だと思う。AIを何に使わないか合意を図ることが不可欠だ」と発言した。

重要研究分野での米中の協調が「中国を敵対者と見なすわれわれの姿勢のせいで、明らかに欠如している」と指摘。米中のAI研究者同士が実際に話しをすることが肝心だと訴えた。

アンソロピックのミトスは、基本ソフト(OS)やウェブブラウザーの脆弱(ぜいじゃく)性を特定する高度な性能を持ち、サイバー攻撃に悪用される危険が指摘されている。

米国の最先端技術へのアクセスを阻止するため、米政府は2022年以降、対中規制を段階的に強化。先端プロセッサーの対中輸出は安全保障上の理由から引き続き制限されているが、トランプ大統領は昨年、中国の習近平国家主席に対し、 性能が劣るエヌビディアのAI用GPU(画像処理半導体)「H200」を中国に販売できると伝えた。

アンソロピックのCEOはより厳しい輸出規制を支持し、今年1月の段階でH200に関する決定は「間違い」と主張していた。

エヌビディアのジェンスン・フアンCEO

原題:Nvidia’s Huang Says Mythos Shows Need for US-China AI Dialogue(抜粋)

--取材協力:Ian King.

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