(ブルームバーグ):サウジアラビアはイランの攻撃により、日量50万バレル超の原油生産能力を失った。また、ホルムズ海峡を迂回(うかい)する主要パイプラインも攻撃を受け、中東戦争に伴う世界のエネルギー供給リスクが一段と高まっている。
国営サウジ通信(SPA)によると、影響を受けた生産能力は日量約60万バレルに上る。今週、重要な東西パイプラインに接続するポンプ場への攻撃により、同パイプラインの輸送量は日量70万バレル減少した。
ミサイルやドローン(無人機)による攻撃は、製油所や砂漠奥地の油田、石油化学プラントなど、同国の広範なエネルギーインフラに被害を及ぼした。サウジはイランによるホルムズ海峡の事実上封鎖を受け、すでに原油生産を削減しているが、一部の輸出は紅海沿岸へ通じるこのパイプラインに振り向けることで補ってきた。
ブルームバーグの試算によると、生産能力の減少は戦争前のサウジ原油輸出のほぼ1割に相当する規模だ。
施設の被害規模は、米国とイスラエルによる対イラン戦争が終結した後に供給回復までどれほど時間を要するかを左右するため、トレーダーや各国政府が注視している重要な論点となっている。
ブルームバーグは8日、紅海に向かうサウジアラビアの主要石油パイプラインである東西パイプラインがドローン攻撃を受けたが、被害は限定的なものにとどまったと報じた。
原題:Saudi Oil Output Capacity, Pipeline Flows Cut in Supply Risk (1)(抜粋)
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