アメリカによるイラン海上封鎖。輸送の混乱や、さらにはエネルギー価格の上昇につながる可能性が指摘される中、日本経済にも影響を及ぼし始めています。

週明け、きょうの東京株式市場。一時、700円近く値下がりするなど先週末から値を下げました。

円も160円台目前まで売られたほか、日本の国債も売られ、長期金利は一時、2.49%と29年ぶりの水準に。日本市場は「トリプル安」となりました。

背景にあるのは、アメリカによるイランの海上封鎖がもたらした「原油高」です。

スーパーセルシオ 和田町店 鶴田聡 部長
「いろいろとプラスチック商材を使っているので、値段が上がるのが一番懸念の材料」

海上封鎖によって原油が高止まりするとの懸念から、先物価格は一時およそ10ドルも上昇し、1バレル=105ドル台をつけました。

スーパーでは、手袋やレジ袋など仕入れ先から値上げを打診されていて、早ければ来月には最大で5割程度上がる見通しです。

スーパーセルシオ 和田町店 鶴田聡 部長
「ここまで大幅な値上げは初めて。こちら(飾り)の方は省いて、経費削減を試みようかな」

広告を減らすなど、経費節減策を考え始める店舗。

一方、メーカー側も悩みを抱えています。「サランラップ」を製造する旭化成のトップは…

旭化成 小堀秀毅 会長
「今は原油、それからナフサ等もそれなりにある程度の在庫はあるが、その後、在庫が切れてくると非常にコストが高くなる。少しずつ値段を転嫁していく」

また、TOTOは石油製品のナフサの調達が不安定になっていることを理由に、ユニットバスの新規受注を中止すると発表しました。

エネルギー市場に詳しい専門家は…

エネルギー経済社会研究所 松尾豪 代表
「アメリカがホルムズ海峡を改めて封鎖するのはイランの原油輸出を阻止することにあると思うので、世界の石油市場への供給が減ると原油価格が上昇する要因になる」

イランの海上封鎖はさらなる原油価格上昇を招く可能性があるといいます。その上で…

エネルギー経済社会研究所 松尾豪 代表
「長引くことを前提に物事を考えていく必要がある」

収束が見通せない中東情勢。原油高が長引けば、近い将来にさらなる物価高が私たちの生活を襲うことになります。