米国とイランの停戦合意を受け、ドルと原油は足並みをそろえた値動きを見せており、両者の連動性は過去最高に近い水準にまで強まっている。

米原油の指標価格とブルームバーグ・ドル指数の30日間の相関を示す指標は3月初旬以降に急上昇し、トランプ米大統領が強硬な関税措置を発表した1年前のピークに迫っている。

ドル指数は8日、一時1.1%下げて4週間ぶりの安値を付けた。停戦報道を受け、米原油価格は16%急落した。

CIBCキャピタル・マーケッツのストラテジスト、ノア・バッファム氏は「今回の戦争では、現時点で為替を動かす他の主要要因がなく、相関は原油に集中している」と指摘。「協議決裂のリスクがある限り、ドルには一定のリスクプレミアムが維持されるだろう」と述べた。

ドルと原油には複数の直接的な結びつきがあり、これが3月初旬以降の強い相関を支えている。米国は世界最大の産油国であり、イラン戦争を受けて米国産原油に対する海外需要は過去最高水準に押し上げられている。国内供給が豊富なため、米経済はエネルギー価格のショックに対して相対的に耐性が高い。また、世界の原油取引はドル建てで行われている。

原題:Dollar Moves in Lockstep With Oil Prices After Iran War Surge(抜粋)

--取材協力:Carter Johnson、Vassilis Karamanis.

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