イスラエル国民はイランとの停戦合意が同国からの脅威を終わらせることにならないとの懸念を抱いているようだ。イスラエルのネタニヤフ首相は合意を支持した上で、イスラエルによるレバノン侵攻には影響しないと表明しているが、不安は広がっている。

8日は宗教上の祝日に当たるため、イスラエル当局者の発言や公の議論はあまり多くなかったが、国民の間には警戒感、さらには裏切られたとの思いがある。

米国とイランの交渉はイラン側の要求に基づいて進められるとみられていることや、トランプ米大統領が戦争集結を急いでいる可能性があることも、イスラエル国内で強い不安を引き起こしている。

今回の戦争を強力に支持してきた野党党首のヤイル・ラピド氏は「わが国の歴史において、これほどの政治的惨事はかつてなかった」とXに投稿した。

中道左派の野党、民主党のヤイル・ゴラン党首は「核開発計画は破壊されなかった。弾道ミサイルの脅威も残っている。体制は維持されており、この戦争を経てむしろ強化されつつある」と述べた。

国防相を務めた右派のアビグドール・リーベルマン氏は、イランが保有するこうした能力が解体されなければ、イスラエルはいずれ「より厳しい条件と、より大きな代償を伴う」新たな軍事作戦を開始せざるを得なくなるだろうと指摘した。

イスラエルのテレビは、今後の展開を懸念する市民らの声を放送。政治家によるこうした指摘をイスラエル国民が共有していることを示している。

同国では10月までに総選挙が実施される予定で、野党によるこうした発言の一部はポーズに過ぎない可能性もあるが、多くの国民の懸念を反映しているのも事実だ。

原題:Israelis Criticize Netanyahu for Truce Seen Empowering Iran(抜粋)

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