(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのシムカス・リトアニア中銀総裁は、イラン戦争がユーロ圏経済をECBの下振れシナリオに近づけているとの認識を示した。
シムカス氏はLRT.ltとのインタビューで、「数週間前、ECBは経済見通しのシナリオとして、メイン、それほど好ましくない、最も好ましくないという3つを公表した」と説明した上で、「状況はそれほど好ましくないシナリオに向かっていると考える」と語った。
このインタビューは2日に行われた。その後、米国とイランは2週間の停戦で合意し、トランプ米大統領が示唆していたエスカレーションをひとまず回避した。
一方、ECB政策委に加わっているドレンツ・スロベニア中銀暫定総裁によると、ユーロ圏経済はイラン戦争を踏まえ、インフレ率上昇と景気減速に備える必要があり、戦争が長期化するほど悪影響が広がる見込み。
ドレンツ氏はスロベニア中銀のポッドキャストで、「インフレ加速と若干の経済成長鈍化が疑う余地なく予想される」と述べ、「問題は、この紛争の期間と、それが世界のエネルギー価格、ひいては他のすべての財(モノ)の価格に与える影響だ」と指摘した。
原題:Simkus Says Situation Moving Toward ECB’s Adverse Scenario (1)、ECB’s Dolenc Says Longer Iran War Very Bad for Inflation, Growth (抜粋)
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