「石油供給を確保できるめどがついた」3つの新たな原油ルート
井上キャスター:
日本には石油の備蓄量が約230日分あります。これを使うにしても、時間稼ぎをしたいというのが政府の考えです。

そんな中、高市総理は7日に「備蓄放出量を抑えながらも、年を越えて石油の供給を確保できるめどがつきました」と話しています。

別ルートで石油を調達した場合、年を越えられることがわかってきたということです。
TBS報道局 経済部 米田 記者:
中東以外の国からの代替調達を必死に政府や民間がやっていて、その結果、年を越えて確保できる見通しがついたということです。主にアメリカや中東の他の港などからの代替調達が進んでいるといわれています。
原油を運ぶ新たなルートは3つあります。

▼カザフスタンルート
▼アゼルバイジャンルート
イラン情勢が始まる前から、既に民間企業「INPEX」が採掘の権利の一部を持っていました。現在は日本の有事ということで、優先的に日本が確保できる見通しがついたということです。
カスピ海に面しているカザフスタン、アゼルバイジャンで取れた原油を、パイプラインで黒海まで持ってきて、船に積み替えてトルコを回り、紅海とスエズ運河を通るという、ホルムズ海峡を通らないルートです。
ただ、フーシ派の活動が活発になっているというニュースもあるので、紅海を通れなかったときには、アフリカ付近の喜望峰を回るルートもあります。
中東から回ると20日間程度といわれていて、カスピ海からは約40日、喜望峰を通る場合には計算が成り立たず、見通しが立ってない状況です。

▼オーストラリアルート
「INPEX」はオーストラリアでも権益を持っていて、そこからも一部優先的に確保できる見通しが立ったということです。
オーストラリアの場合は約14日間で来るので、ホルムズ海峡を通るよりは近いです。
しかし、油の種類が違うということで、元々依存していた中東から持ってくる方が効率が高いということです。