(ブルームバーグ):人工知能(AI)開発を手がける米新興企業アンソロピックは、年換算の売上高が300億ドル(約4兆8000億円)を突破したことを明らかにした。2025年末の90億ドルから大きく伸びた。また、事業拡大を支えるため、ブロードコムやグーグルと協力する計画を改めて示した。
アンソロピックによると、生成AIサービス「Claude(クロード)」の需要は今年に入り加速しており、年間で100万ドル以上を支出する法人顧客は1000社を超えた。この数は2月以降、2倍余りに増えている。
クリシュナ・ラオ最高財務責任者(CFO)は発表文で、ブロードコムやグーグルとの協業により、「顧客基盤の著しい拡大への対応に必要となる能力」を構築できると説明。年換算の売上高は現在の収入水準から1年間の売り上げを推計したもので、テクノロジー新興企業で広く用いられる。
今回の数字は、米政府との対立が成長の足かせになっていないことを示唆している。国防総省がアンソロピックをサプライチェーン上のリスクに指定した決定を巡り、同社は法廷闘争を繰り広げている。背景にはAIの安全対策を巡る協議の行き詰まりがあった。
アンソロピックのポール・スミス最高商務責任者(CCO)は先週のインタビューで、一部の顧客は米政府との対応で同社が「自らの原則を行動で示している」と評価していると述べた。
3社協業
ブロードコムは、グーグルの「テンソル・プロセッシング・ユニット(TPU)」を用いた半導体を開発しており、エヌビディアの技術の代替となる。ブロードコムとグーグルは、これらの半導体の供給や提供保証に関する長期契約を締結しており、2031年まで継続する。ブロードコムが6日提出した資料で明らかにした。
3社は戦略的協業を拡大し、アンソロピックが約3.5ギガワット相当の計算能力にアクセスできるようにする計画だ。これは27年に開始される見通し。
ブロードコム株は6日の時間外取引で一時3.6%上昇。同社のホック・タン最高経営責任者(CEO)は先月の決算説明会で、この協業に言及しており、AI向け半導体の売上高が来年に1000億ドルを超え、エヌビディアに対する競争力が一段と高まるとの見通しを示していた。
原題:Anthropic Tops $30 Billion Run Rate, Seals Deal With Broadcom(抜粋)
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