(ブルームバーグ):JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)が、企業で任務を達成させるには小規模チームの展開が有用だと主張した。
年次株主向け書簡の中でダイモン氏は大企業で小規模チームを編成する利点について、スピード感や機動性、フラットな組織構造という従来の理由にとどまらないポイントを挙げた。イノベーションを担うチームの規模は、そこで求められる焦点と同様に絞るべきだと主張している。
ダイモン氏は「真の競争とは、細分化されたセグメントレベルで戦われるものだ」と記述。「単に投資銀行業務や投資銀行のヘルスケア部門ではなく、ヘルスケアの製薬や医療機器分野で勝つための適切なチームを持つことが重要だ。単なるクレジットカードや富裕層向けブランドではなく、チェース・サファイア・カードそのものが重要になる」と続けた。
組織が官僚化する中では、焦点を絞って集中度を高めることが実現しにくく、従って規模を常に抑制する必要があるという。目の前の課題に専念する小規模チームの創設をダイモン氏は勧めた。
「経営陣が新たな取り組みを達成しようとする際、例えばほぼすべての部門にまたがるデジタル口座開設プロセスの構築のような場合、チームの全員が『対応する』と言うが、それは既に抱えている多数の業務に追加するという意味に過ぎない」とダイモン氏は説明。「しかし、多くの人の業務の1%に過ぎない取り組みは、決して完了しない。ミッションに100%専念するチームが必要であり、他の全員はそれを支援する役割を担うべきだ」。
チームへの支援は、データプラットフォームや人工知能(AI)ツールといった集中型システムの形で提供されるという。これらのリソースは「全社的に利用可能で、容易に展開できる必要があり、そのため必然的に大規模になる可能性がある」とダイモン氏は指摘した。どのシステムに投資するかについて合意が得られれば、それらは「再利用ができて高い効率性を持つ」可能性が高く、組織が官僚的に肥大化するリスクを低減できるとした。
原題:Dimon Adds Fresh Twist to Argument for Keeping Teams Small(抜粋)
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