イラク産原油を積んだタンカーが、ホルムズ海峡を通過したもようだ。イランは前日、主要産油国であるイラクについて、同海峡の通航制限の対象外にすると表明していた。

ブルームバーグがまとめたタンカー追跡データによると、スエズマックス級タンカー「オーシャン・サンダー(Ocean Thunder)」は3月上旬にイラクのバスラ積出港で貨物を積み込み、現在はマレーシアに向かっている。こうした船舶は約100万バレルの原油を積載できる。マレーシアも、他の多くの国に対して封鎖されているホルムズ海峡の利用について、例外的な許可を受けている。

船舶追跡データによると、イラク産原油を積んだ「オーシャン・サンダー」はホルムズ海峡を通過の見込み

イラン軍は4日、「兄弟国イラクは、われわれがホルムズ海峡に課しているいかなる制限からも除外される」と明らかにした。ただ、制限除外がイラク産原油全てに適用されるのか、それとも同国のタンカーのみに限られるのか、また実際にどのように実施されるのかは現時点で不明だ。マレーシアは3月末、自国のタンカーがホルムズ海峡を通過する許可を得たと明らかにした。

追跡データによると、オーシャン・サンダーはイランのララク島とケシュム島の間を通る北寄りの狭い航路でホルムズ海峡を通過。最近確認された複数の通航も、イランの承認を受けたとみられる同ルートを利用している。

ただし、船舶の動きを追跡することは、電子的な妨害により信号が乱れる可能性や、危険海域を航行する際に操船者が意図的にトランスポンダーを停止することなどから、必ずしも正確とは限らない。

2月28日に米国とイスラエルが対イラン攻撃を開始し、ホルムズ海峡が事実上封鎖されて以来、石油トレーダーはその動向を注視している。封鎖により原油やジェット燃料、ディーゼルなどの価格が押し上げられ、世界の消費者に経済的な負担が広がる恐れがある。

原題:Oil Tanker Carrying Iraqi Cargo Seen Transiting Strait of Hormuz(抜粋)

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