イギリス政府の報道官は、新型コロナウイルスの感染者が急増している中国からの渡航者に対する入国時の検査の義務付けについて、導入する予定はないと話しました。

ロイター通信によりますと、イギリス政府の報道官は29日、新型コロナウイルス感染者が急増している中国からの渡航者に対する入国時の検査の義務付けの導入をめぐり、「その予定はない」と話しました。

テレグラフ紙はこの日、イギリス政府が検査の義務付けを含む入国時の規制導入を検討すると報じましたが、これについて報道官は「検査やその他の入国に関わる要件を追加する計画はない」と答えました。

一方、イギリス保健安全保障庁は有害な変異株の感染割合や広がりについては引き続き監視し、国際的な調査を続けるとしています。

中国からの渡航者をめぐっては、アメリカが来月5日から新型コロナの陰性証明の提示を義務付けると発表したほか日本やイタリアなど各国も水際対策の強化を発表しています。