日本当局による為替介入への警戒感が高まる中でも、円安はさらに進む可能性がある。UBSグループのストラテジストは、原油供給の混乱が長期化するシナリオの下で、ドル・円相場が年末までに175円に達することもあるとみている。

原油価格が1バレル=150ドルに向けて上昇した場合、「インフレ抑制のために為替介入を行うことは、市場に円売りのより高い水準を提供する結果となり、外貨準備を取り崩すだけでトレンド自体は変わらない可能性がある」と、シャハブ・ジャリヌー氏らストラテジストは1日付のリポートで指摘した。インフレ抑制には、エネルギー補助金など財政措置により対応するとみている。

このシナリオでは、世界的なスタグフレーション環境の中で日本当局が円安を止める意図はないとの見方が市場で広がり、交易条件の悪化を通じてドル・円相場は一段と上昇しかねない。

ドル・円が2024年以来の160円台に乗せたことを受け、三村淳財務官は「断固たる措置」の可能性に言及。日本銀行の植田和男総裁も為替動向が政策判断の重要な要素であると改めて強調した。片山さつき財務相も対応の用意があると述べており、円安に対する警戒感が一段と高まっている。

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