(ブルームバーグ):米ソフトウエア大手オラクルの大規模データセンター向けに、不動産開発のリレーテッド・デジタルが進める約160億ドル(約2兆5400億円)の資金調達が最終段階にある。投資家との交渉は数カ月にわたり難航していた。
リレーテッド・デジタルは、オラクルがOpenAI向けにアプリケーションを稼働させるミシガン州のデータセンター建設に向け、資金確保を進めてきた。銀行団はこれまでにもオラクル向けの大型案件を組成しており、テキサス州とウィスコンシン州の施設建設向けに380億ドル、ニューメキシコ州の拠点向けに180億ドルの債務パッケージがある。
ミシガン州の案件を巡る交渉の長期化は、債務に依存したビッグテックの人工知能(AI)投資が、米金融業界で一段と厳しい精査にさらされていることを示している。
事情に詳しい関係者によると、ブラックストーンの出資額は当初想定を下回り、約20億ドルとなる見込み。バンク・オブ・アメリカ(BofA)が主導する140億ドル規模のデットファイナンスは当初は建設ローンとして計画されていたが、現時点では社債発行を伴う見通しという。資金調達は月内に完了する見込み。
今回の起債は、オラクルのAI投資に加え、同社のバランスシート外に債務をとどめる複雑なスキームに対する投資家の見方を測る試金石となる。オラクルはデータセンターを賃借することを約束しており、その賃料が、建設資金調達を目的とした事業体の債務を裏付ける構図となっている。
オラクルはミシガンの案件に関する声明で「データセンターの資金調達と開発の両面で急速な進展を遂げていることを誇りに思う」と表明した。
不動産開発会社リレーテッドのベンチャーであるリレーテッド・デジタルは別の声明で、資金調達は間もなく完了し、プロジェクトは予定通り進行していると指摘。最初の鉄骨柱の設置も完了したと説明した。
ブラックストーンとBofAはコメントを控えた。
計画初期には、原子力発電所1基分を上回る電力規模を想定する施設が法的な争いや地元住民の強い反発を乗り越えられるかについて、疑問視する投資家もいた。関係者によると、農業地域だった区域にデータセンターを建設するリレーテッド・デジタルの申請を地元当局が拒否した昨年9月には、ブラックストーン社内での出資検討が中断した。
翌月に地元当局とリレーテッド・デジタルが合意に達したことで、ブラックストーンは出資に前向きな姿勢に転じた。ただ、約20億ドルの出資は当初協議されていた規模の半分程度にとどまるという。
原題:Oracle Data Center Nears $16 Billion Financing After Twisty Path(抜粋)
--取材協力:Jeannine Amodeo、Ryan Vlastelica、Brody Ford、Michelle Cheng.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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