ルビオ米国務長官は30日、イランでの戦争が終結した後に、米国として北大西洋条約機構(NATO)との関係を再検討する必要がありそうだとの考えを示した。中東紛争に臨むのに当たり、他の加盟国の支持が得られていないとして「非常に失望」していると語った。

ルビオ氏は、NATO加盟国が軍事基地へのアクセスを拒否していると非難した。これに先立ち、トランプ大統領は同盟諸国について「臆病者だ」と批判し、同盟は「張り子の虎」だと述べていた。

ルビオ氏はカタールの衛星テレビ局アルジャジーラとのインタビューで「今回の作戦が終了すれば、大統領とわが国はこれら全てを再検討する必要があるだろう」と述べた。

その上でNATOについて、「欧州が攻撃された場合にわれわれが防衛することだけを意味し、われわれが必要とする際に基地使用を認めないのであれば、それは非常に良い取り決めとは言えない。関与を続けるのが難しい取り決めだ」と指摘した。

NATO加盟国は、イランが事実上封鎖したホルムズ海峡を再開させるためのトランプ氏の支援要請をおおむね退けてきた。エネルギー供給の要衝である同海峡は軍事衝突開始以降、事実上閉鎖されており、石油やガス価格の急騰を招いている。

「この作戦が終われば、海峡は再び開かれる。いずれにせよ開かれるだろう」とルビオ氏はコメント。「イランが国際法を順守し、商業航路を封鎖しないことに同意することで開かれるか、米国の関与の下で世界各国や地域の国々による連合が、開通を確実にすることになる」と論じた。

米国の主な怒りの矛先はスペインに向けられている。同国はイラン関連作戦に関与する米軍機の飛行に対し、自国領空を閉鎖した。スペイン国内の米軍基地の使用を阻止し紛争から距離を置く従来の対応を拡大する形となっている。トランプ氏はスペインとの貿易を打ち切る可能性を警告している。

スターマー英首相も、対イラン攻撃に絡んで軍事基地へのアクセスを認めるよう求めたトランプ氏の要請を当初拒否したことで、同氏から厳しい批判にさらされた。その後、英政府は米国による「限定的な防御行動」のための基地使用を認めている。

トランプ氏は長年にわたりNATOを痛烈に批判。その存在意義に繰り返し疑問を呈するとともに、同盟国に対して防衛費を国内総生産(GDP)の5%まで引き上げるよう迫ってきた。

これに対しスペインのサンチェス首相は、欧州で最も声高なトランプ氏の批判者の1人で、同氏が「違法な」戦争を始めたと非難している。

ルビオ氏は「米国なしにNATOは成り立たない」と述べた。同氏は上院議員時代、同盟の長年の支持者だった。

「同盟は相互に利益をもたらすものでなければならない。一方通行であってはならない。修復できることを願う」とルビオ氏は述べ、「この問題に対処する時間はある」として、イランでの戦争後に対応する考えを示した。

原題:US May ‘Reexamine’ NATO’s Merit After Iran War Snub, Rubio Says(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.