イラン情勢を受け、週明けの日経平均株価は一時2800円以上の急落となりました。理由となったのが原油高。政府は調達ルートの多角化を模索していますが、ホルムズ海峡の“迂回ルート”に新たな懸念も生じています。

“この人”の週末の言動を受け週明けに荒れる株価。まるで“魔の月曜日”のようです。きょうの日経平均株価は取引開始直後から…

記者
「午前9時です。きょうの取引が始まりました。下げ幅1000円を超えています」

株価ボードは値下がりを示す緑一色に。その後も下がり続け、一時2800円以上値下がりする場面も。結局きょうは1487円安い、5万1885円で取引を終えました。ホルムズ海峡の事実上の封鎖が長引く懸念から、原油の先物価格が一時1バレル=103ドル台まで上昇したことが要因です。

思い返せば、先月28日の攻撃開始以来、毎週のように株価が下がる「月曜日」。今回もこの人の“週末の言動”が発端です。

アメリカ大手メディア
 「トランプ大統領がイランが保管する濃縮ウランの確保にむけた地上作戦を検討している」

アメリカの大手メディアがアメリカ軍が地上作戦を検討していると報道。決定には至っていないものの、「トランプ大統領は、この作戦に概ね賛成だ」ということです。

“イラン情勢”を受けた原油高は私たちの生活にも影響を及ぼし始めています。東京の下町で地元に愛される銭湯。天然温泉の露天風呂に、2種類のサウナが売り。料金は550円と良心的な価格ですが…

押上温泉大黒湯 新保卓也 店主
「こちらが先月のガス料金(73万2020円)。3年くらい前に戦争が起きたとき、ひと月のガス料金が170万になった。今後もそういうことがあるんじゃないかと恐れてます」

こちらの銭湯では重油ではなくガスを使っていますが、物価高を受け、年々ガス代が値上がり。これに加え、イラン情勢を受け、LNG=液化天然ガスの更なる価格高騰に不安が生じています。

頭をよぎる“ガス代の値上がり”。銭湯は法令で料金が定められているため、燃料のコストを価格に転嫁することもできません。

押上温泉大黒湯 新保卓也 店主
「今までも創業以来、節約は続けている。今から何をしたらいいのかというところまで行き着いている」

私たちの生活に影響が出ないよう原油やLNGを安定して調達できるのか。政府は調達先の多角化を急いでいますが、そこで注目されているのが『紅海ルート』。中東からの原油を、ホルムズ海峡を通らずにパイプラインで輸送。紅海を通って原油を日本まで運ぶルートです。ところが…

タンカーを瞬く間に占領する武装した集団。イエメンの親イラン武装組織「フーシ派」です。イラン情勢をめぐって28日、イスラエルへの攻撃を行ったとしたうえで…

フーシ派
「数日間攻撃を続ける」

「フーシ派」の参戦で今後、紅海での船舶攻撃が繰り返されれば、紅海ルートも機能不全に陥る可能性があるのです。

先週から放出が始まった石油備蓄の推計量は、あと237日。ホルムズ海峡が“正常化”しなければ、減少する一方の石油備蓄。政府は限られた時間の中で、有効な対策を見つけることができるのか。楽観視できない状況が続きます。