(ブルームバーグ):イラク産原油200万バレルを積載した超大型タンカーが、ホルムズ海峡を通過したことが分かった。イラン戦争によりホルムズ海峡が事実上封鎖されて以来、イラクの原油を運ぶ船舶の通過が確認されたのは初めて。
ブルームバーグがまとめたタンカー追跡データによると、10日以上前にペルシャ湾内から信号を発信した商船三井が管理する「オメガ・トレーダー」が、ここ数日間でムンバイに到着したことが示された。
海運データベースのエクアシスで同船の技術管理を担うとされる商船三井は発表資料で、自社の船舶は同海峡を通過していないとし、引き続き同社の安全運航支援センターで24時間体制で監視を強化し、状況を注視しながら情報を収集していると説明した。
ホルムズ海峡周辺を航行する船舶に関する情報は、信号妨害により把握が難しくなっている。
戦争開始以来、ホルムズ海峡を通過したタンカーはわずか数隻しかなく、オメガ・トレーダーの通過は、状況の緩和を示す兆候の可能性もある。
ホルムズ海峡の通過に成功した船舶の多くは、インドで荷揚げしている。インド政府は、同国へエネルギーを輸送する船舶の安全確保のため、イラン当局と協議している。
ここ数日、他の石油タンカーもペルシャ湾を出港している。「アル・ルワイス」は3月上旬にアラブ首長国連邦(UAE)でナフサを積み込み、現在はアジアへ向かっている。一方、「アブダビIII」もアブダビ西部ルワイスで燃料を積み込み、23日にインドのヴァディナール港に到着する見込みだ。
多くの船舶が信号をオフにしたまま航行しているため、海峡を通過するタンカーの正確な数の把握は難しくなっている。
原題:Supertanker Hauling Iraqi Oil Crosses Hormuz With Signal Off (1)(抜粋)
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--取材協力:Jack Wittels.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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