アクティビスト(物言う株主)として知られる米エリオット・インベストメント・マネジメントが、国内海運大手の商船三井の株式を保有していることを18日明らかにした。

エリオットは声明で、商船三井は強固な市場ポジションと質の高い資産を持っているにもかかわらず、株式市場において大きく過小評価されていると述べた。同社が今後公表予定の中期経営計画が適切に野心的な内容となるよう働きかけているとした。

政府や東京証券取引所が主導するコーポレートガバナンス(企業統治)改革を受け、企業が保有資産の見直しを迫られており、物言う株主(アクティビスト)による保有不動産を狙った投資も広がっている。

商船三井は東京や大阪などでオフィスビルの開発・賃貸を手掛けるダイビルを2022年4月に完全子会社化するなど不動産事業の拡大を図っているが、その見直しや資本効率の改善などを迫られる可能性もありそうだ。

商船三井の船

商船三井の広報担当者は、エリオットなど個別の投資家の株式取得や対話に関する状況についてはコメントを控えるとした。

海運業界では川崎汽船の筆頭株主として、長らくアクティビストのエフィッシモ・キャピタル・マネージメントが株式を保有していることが知られている。エフィッシモは過去に会長や社長の取締役選任議案に反対したこともある。

商船三井の株価は報道を受けて、18日の午前の取引で上げ幅を拡大し、一時前日比12%高の7050円と、ブルームバーグの記録に残る1974年9月以来の日中高値を付けた。

エリオットの株取得については、ロイターが18日、事情に詳しい複数の関係者の話を基に先に報じていた。報道によると、不動産のポートフォリオの見直しや子会社ダイビルの再上場検​討も促している。

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