(ブルームバーグ):米半導体大手エヌビディアは人工知能(AI)半導体「ブラックウェル」と「ルービン」の売上高が、2027年末までに1兆ドル(約159兆円)以上になると見込んでいる。
AIブームの中心に位置する同社はこれまで、2026年末までに5000億ドルの売上高を見込んでいた。最新の予測は同社のジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)が自社の年次開発者会議「GTC」で明らかにした。予測の対象期間はさらに1年延長された。
米株式市場でエヌビディア株は一時4.8%上昇。その後、上げ幅を縮小して1.6%高で引けた。

エヌビディアはAIモデルの開発・運用に使われるチップ需要の拡大で急成長してきた。今回の予測はそうした事業規模の大きさを浮き彫りにするものだ。ただ、売上高の伸びが急加速することを示唆するものではない。
カリフォルニア州サンノゼで開催されたGTCで、エヌビディアは新製品も発表した。AI新興企業グロックから取得した技術を採用したチップを追加し、AIシステムの応答性を高めると説明した。フアン氏によると、チップはサムスン電子が製造し、グロックの技術を基盤とするシステムは年後半に登場する予定だ。
さらに同社は、汎用(はんよう)中央処理装置(CPU)を搭載したコンピューターも披露した。これはインテルが先駆けた技術分野への新たな進出となる。CPU事業が数十億ドル規模のビジネスになることは「確実」だとフアン氏は述べた。
GTCでの発表は、AIコンピューティングの普及を促し、顧客を同社技術につなぎとめるための取り組みだ。エヌビディアはこのイベントで幅広い分野の企業との提携を発表し、AIの利点が拡大していることを示そうとしている。
フアン氏はGTCで、「この2年間でコンピューティング需要は100万倍に増えたと思う」とした上で、「これは私たちが皆、感じていることだ。あらゆるスタートアップが同様に感じている」と述べた。
原題:Nvidia Expects to Make $1 Trillion From AI Chips Through ’27 (3)(抜粋)
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--取材協力:Maggie Eastland.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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