毎日 川に水を汲みに…経験者語る 在宅避難のリアル

そんな在宅避難を経験したのが宮城県在住のイラストレーター ・防災士のアベナオミさん一家です。
15年前、2011年の東日本大震災のとき、自宅は一部被災しましたが、寝室はほぼ被害がなかったということです。
そして1歳7か月の息子さんがアレルギーを持っていたということで、避難所は困難だと判断。備えほぼゼロの3週間の在宅避難が始まりました。

この在宅避難で最も大変だったというのが「水の確保」です。▼3月11日、震災当日はまだ水は出ていましたが、▼翌12日には水道が止まりました。その後 断水は1か月以上、断続的に続いていたといいます。
水問題で一番大変だったのが「トイレの水を確保する」こと。トイレ1回分を流すために1日2~3回、近くの川へ水を汲みに行っていたというのです。

また、アベナオミさんは、在宅避難ゆえの複雑な心境もあらわれてきたそうです。テレビなどで避難所での様子を見ていると、「自分たちは家で暮らせていることが恵まれているのではないか」といった心境になったというのです。
さらにアベナオミさんは「震災後、防災対策を自分なりに研究し、情報発信を考えたが、自分たちより被害が大きかった人に対して、申し訳ない気持ちで踏み切れなかった」と言います。
それでもアベナオミさんは震災から5年ほど経って、自身の経験をもとに情報を発信し始めました。今では防災士の資格も取って、全国で講演を行っているということです。