米海軍がホルムズ海峡を航行する石油タンカーを護衛したとするライト米エネルギー長官のX(旧ツイッター)への投稿は、その後削除されたもようだ。変動の激しい原油市場の混乱を一段と広げる事態となった。

事情に詳しい関係者は、実際にはそのような護衛はなかったと明らかにした。イラン準国営ファルス通信も、米国は同海峡でタンカーを護衛していないと伝えた。

ホワイトハウスのレービット報道官も会見で、米国はホルムズ海峡で原油タンカーを護衛していないと確認した。

この異例の出来事は、世界の原油市場で価格が激しく変動する局面で起きた。市場では、トランプ政権がペルシャ湾内に滞っている中東産原油の流通再開に向け、具体的な措置を講じているかどうかを見極めようとする動きが強まっている。

対イラン戦争の開始後、商業船舶によるホルムズ海峡の航行はほぼ完全に停止。これに伴い、石油タンカーが湾外へ出られず、貯蔵スペースが逼迫(ひっぱく)した産油国は大幅な減産を余儀なくされている。

事情に詳しい関係者によれば、サウジアラビアとイラク、アラブ首長国連邦(UAE)、クウェートは合計で最大日量670万バレルの減産を実施した。サウジは、ホルムズ海峡を迂回する輸出ルートの増強を急いでいる。

原題:US Didn’t Escort a Tanker Through Hormuz, Despite Wright’s Post、Wright Says US Escorted Ship Via Hormuz, Before Post Deleted (1)(抜粋)

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