主要7カ国(G7)は10日、石油備蓄放出に関するシナリオを策定するよう国際エネルギー機関(IEA)に要請した。

G7は同日開催したエネルギー相会合で、中東情勢の緊迫化に伴う原油市場の混乱への対応を協議。必要に応じて備蓄を放出できるよう備える方針で、放出可能量の検討をIEAに依頼したと、レスキュール仏財務相が記者団に明らかにした。現在のG-7議長国はフランスが務める。

IEAは同日中に開催する理事会で協議する予定だ。

IEAのビロル事務局長は会合後の声明で、「供給の安定性と市場の状況を精査し、緊急備蓄放出の是非を判断する」と説明。

中東地域での減産やホルムズ海峡の事実上の封鎖を受けて「石油市場の状況はここ数日で悪化している」との認識を示した。

サウジアラビアとイラク、アラブ首長国連邦(UAE)、クウェートの湾岸4カ国は貯蔵タンクが満杯に近づく中、原油生産を一段と縮小している。合計の減産規模は世界の供給量を約6%下押しする計算だ。

またUAEでは国内最大のルワイス製油所が操業を停止した。同施設が位置する工業地域がドローン(無人機)攻撃を受け、火災が発生したための予防的措置だという。

IEAによると、加盟32カ国は米国の戦略石油備蓄(SPR)を含め、12億バレル超の緊急備蓄を確保している。さらに政府の義務備蓄として6億バレルを追加で保有している。

原題:G-7 Asks IEA to Prepare Scenarios for Oil-Stockpile Release (1)(抜粋)

--取材協力:Jack Wittels、Francois de Beaupuy.

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