(ブルームバーグ):米アップルでは、人工知能(AI)プロジェクトの遅れが製品計画に波及している。事情に詳しい関係者によると、同社は長年開発を進めてきたスマートホーム向けディスプレーの発売を今年後半に延期することを余儀なくされた。
コードネーム「J490」のこの製品は当初、2025年春の発売を予定していたが、インターフェースの中核を担う音声アシスタント「Siri」の刷新を待つため延期されていた。
アップルはその後、新しいSiriの準備が整うと見込んで今月にディスプレーの発売を計画。しかし、Siriの開発が再び遅れたことで、同製品の投入はさらに先送りされることになった。非公開情報であることを理由に、関係者が匿名で明らかにした。
こうした状況は、アップルがAI分野で遅れを取り戻す必要性を浮き彫りにしている。Siriは同社のAI戦略の中核に位置しており、今後投入する多くの製品がこの技術に依存する構図だ。
その結果、同社ではソフトウエアとハードウエアの計画に不一致が生じている。スマートディスプレー自体は数カ月前に完成しているが、同社は現在、Siriの刷新が終了すると見込まれる9月ごろの発売を検討しているという。
アップルの広報担当はコメントを差し控えた。

原題:Apple Postpones Smart Home Display Launch as It Waits for New AI(抜粋)
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