「ジャックダニエル」を製造する米ブラウンフォーマンの株価が4日に急落した。四半期決算は予想を上回ったものの、経営幹部が米蒸留酒市場の長引く低迷に言及したことが嫌気された。

ローソン・ホワイティング最高経営責任者(CEO)は電話会議で、米国の業績は改善したものの「依然として良好とは言えない」と述べ、「底を打ったとは断言できない。ただ、ここ数カ月で数値は改善している」とした。

発言を受けて株価は下落に転じ、一時11%安と昨年6月以来の日中下落率となった。

同社がこの日発表した2025年11月-26年1月(第3四半期)の1株当たり利益は、アナリスト予想平均を上回った。ただ、今期は引き続き厳しい事業環境を見込んでいるとした。

同社はジャックダニエルや「エラドゥーラ」テキーラなどのブランドを擁する。トランプ米大統領の関税政策による輸出への打撃や、アルコール飲料の消費縮小など、さまざまな課題に直面している。

ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、ケン・シェイ氏は、経営陣が「中核となる米国および新興国市場で依然として低迷していることを事実上認めた」と指摘した。

同氏は、同社のリスクとして、大麻をアルコールの代用とする人が増えていることや、アルコールへの欲求を減らす効果があるとされるGLP-1製剤の普及、若年層の消費減少を挙げた。

とはいえ、今回の決算はブラジルやメキシコなどの新興国市場における売り上げ成長が、米国やその他の先進国市場の減少分を相殺するのに寄与したことを示した。「ジャックダニエルブラックベリー」やRTD(レディー・トゥー・ドリンク)カクテルの「ニューミックス」などが好調だった。

第3四半期の純売上高は、前年比2%増の約10億ドル(約1570億円)となり、ブルームバーグがまとめた予想平均を上回った。

原題:Brown-Forman Plunges, Erasing Gains, on Uncertain US Outlook(抜粋)

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